熊本県九重三俣山から渾々と湧き出る冷泉。湧水量の多さ鉱泉の美しさ、効果の大きいことで全国でも有名な温泉。
ワクワクしながら抹茶色の素晴らしい田舎道を走る。
う~さ~ぎおーいし♪と思わず口ずさむ。
途中にイケてる滝があったり、シザーハンズが絶対住んでいるであろう樹木が全て動物カットになっている道を進む。
そして「寒の地獄温泉」その看板は歴史を感じる風貌。秘境。(ちなみに本当に公認されている秘湯でした)
受付棟の横には釘付けになるエメラルドグリーンに輝く川が流れている。
硫化水素が多い硫黄泉なとだとそうなるらしい。キラキラと輝きながら流れる様子は凄く不思議な気持ちになってきて、でゾワゾワする。
霊泉…納得。
鹿児島のベストパワーランド同様ここにも早口の魔女がいた。きっと働き者だろう。
施設の案内を古舘伊知郎の如く滑らかすぎる滑舌で説明してくれた。
理解が追いつきません。アンビバレントなこの感覚。なんだろこれは。
チェックイン後、お部屋で水着に着替える。
毎日、35℃を超える暑さでも標高が高いせいかここは涼しい。
浴衣を羽織って冷泉棟へ。
先程みたあのエメラルドグリーンに輝くの大きな浴槽が2つ。
そして大きな石と神棚がある。歴史のある施設なので神様も宿ったんだろう。
入り方がとても面白い。
水通し(サウナに入る前に水質チェックと禊を兼ねること。時間はかけない)はあるが、先に冷泉は初体験だ。えいっ!と気合いで入浴。さすがに冷たいっす。
入り方は案内があった。霊泉へ最初の1、2分は泉温より冷たく皮膚に刺激を感じますが、これは含有薬分関係ですから3分くらい経つと刺激を感じなくなり体も楽になります。
それからは各自の体力と忍耐で(本当にこう書いてあります!)
入浴時間はまちまちですが、ある程度時間が経ちますと震えが始まりますので、その時浴槽から上がり体を拭かないで別室の暖房室(サウナです)で充分あぶりこんで(なんというパワーワード!!!あぶり込む!!)くださいとの事。
霊泉早々に暖の地獄(サウナ)へ。12人ほどでいっぱいになる薪サウナ。
セルフロウリュも出来てじっくりしっかり地獄を味わう。寒の地獄のための暖の地獄。
しっかり蒸されたら汗を流して冷泉へ。
天国やぁ~·····。
今度は長く入れる。身体が震えるほど我慢することは怖くて出来なかったけど、隣の男性はガタガタ震えるまで入っていて見てて怖かった。彼が癒えることを祈ろう。
そしてザーッという滝のような音。
毎分2160ℓを超える湧出量!
飲泉スペースもちょっとしたプールくらいの大きさがあって蛇口が幾つもありそこから勢いよく命の霊泉が吹き出している。コップをあてると勢いが良すぎてちょっとしか入らない。おいしい。
寿命が延びたのを感じる。
ゆっくりと外気浴で休憩する。
少し冷たい風がとても心地よい。
そして…2度目の奇跡!身体から痛みが消失。
前回もそうだが、いつもの痛みが消えると涙が出てくる不思議。
本当に有難い。
夕食の時間が迫っていたので泣く泣く一旦お部屋へ。
夕食後もまた入る予定にした。
夕食が見たことないくらいにご馳走過ぎて降参。
ビールを注文して(ここはアルコールを飲んだらお風呂に入れません)たらふく頂きました。半分くらいしか食べれなかった。
民宿風の宿なのにご飯が料亭。全てが美味しすぎた!
少しお散歩をしてライトに照らされた冷泉には…いらっしゃいますね。絶対。
手を合わせて本日はふかふかのお布団で就寝。
翌朝もめちゃくちゃ美味しい朝ごはんを頂いたあと、チェックアウトして昼過ぎまでまたサウナへ。水風呂の概念を変え、私達は自然の一部なんだと藤井風さんの気持ちになれる素晴らしい施設。絶対にまた来よう。
そしてご飯少なめにしてもらおう。
